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柏で犬の歯石除去を考えている方へ|無麻酔ではなく全身麻酔下で行う理由と処置の流れ

「最近、愛犬の口がにおう」「歯に茶色いものが付いている」。そんな変化に気づいたとき、歯石除去を考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。千葉県柏市の緑ヶ丘動物病院では、歯科用ユニットと歯科用デジタルX線装置を備え、全身麻酔下での歯科処置を行っています。この記事では、歯石除去を全身麻酔下で行う理由と、処置の流れ、ご自宅でのケアをまとめました。
結論:歯石除去は、歯の裏側や歯周ポケットまで行うため全身麻酔下が基本です
歯垢・歯石のケアは、口臭の予防だけでなく、人と同じように健康を保つうえで大切です。歯の表面だけでなく、歯と歯の間、歯周ポケットの中、歯の裏側まで確認して処置する必要があるため、当院では全身麻酔下での処置を基本としています。無麻酔ではこうした処置を十分に行えません。
気になる症状があれば、悪化する前にご相談ください。歯石除去は、事前にお電話でご予約のうえ、ご来院後に診察してから行います。
犬の歯石・歯周病とは
歯垢(プラーク)は、食べかすや細菌のかたまりです。これが唾液中のミネラルと結びついて固くなったものが歯石です。歯石の表面はざらざらしているため、さらに歯垢が付きやすくなります。歯石が増えると歯ぐきの炎症(歯肉炎)が起こり、進行すると歯を支える骨にも影響する歯周病になります。
年齢が上がるほど増えるため、「うちの子はまだ若いから」と思わず、一度状態を確認しておくと安心です。
こんなサインがあれば、受診の目安に
- 口臭が強くなった
- 歯に茶色や黄色のかたまり(歯石)が付いている
- 歯ぐきが赤い、腫れている、出血する
- よだれが増えた
- フードを食べにくそうにする、片側でばかり噛む
- 口の周りを気にして前足でこする
これらは歯のトラブル以外が原因のこともあります。自己判断せず、診察で口の中の状態をご確認ください。
なぜ全身麻酔下で行うのか
歯石除去では、歯の表面の歯石を落とすだけでは不十分です。歯と歯の間や歯周ポケットの中、そして歯の裏側も同じように汚れています。しっかり口を開けて内部まで確認し、処置する必要があります。
犬は、人のように「口を開けたままじっとしている」ことができません。そのため、無麻酔ではこうした処置を十分に行うことができません。口の中の病気の治療は、他の外科手術と同様に、全身麻酔下での処置が基本です。
麻酔を安全に行うための術前検査
全身麻酔を安全に行うために、処置の前に術前検査を行います。当院では、院内の血液検査機器で、肝臓や腎臓の機能などを確認できます。検査の内容は、年齢や持病、全身の状態によって異なります。検査の結果によっては、麻酔の方法や処置の内容、時期についてご相談することがあります。
高齢の子や持病のある子も、まずは診察でご相談ください。状態を確認したうえで、できること・慎重に判断すべきことをご説明します。
緑ヶ丘動物病院の歯科処置の流れ
- お電話でご予約:歯石除去はあらかじめご予約をお願いしています。
- 診察:口の中の状態を確認し、処置の内容や麻酔についてご説明します。
- 術前検査:麻酔を安全に行うための検査を行います。
- 全身麻酔下での処置:スケーリング(歯石の除去)を行い、歯の表面を磨くポリッシングで仕上げます。
- 必要に応じてX線検査・抜歯:歯根の状態を確認し、抜歯が必要かどうかを判断します。
- お迎え:一般状態に問題のない子は、基本的に入院せず、日帰りでの処置です。
スケーリングとポリッシングを1台で行える歯科用ユニットを使用しているため、短い時間で正確に処置を進められます。
仕上げのポリッシングと、歯根まで確認する歯科用デジタルX線
ポリッシング:歯石の再付着を防ぐ大切な工程
歯石を取った後の歯の表面には、目に見えない細かな傷があり、そこに歯垢が付きやすくなります。ポリッシングは、歯の表面を磨いてなめらかにする作業です。歯垢や歯石が付きにくい状態に整えるため、歯石除去と合わせて大切な工程です。
歯科用デジタルX線で歯根まで確認
歯周病が進むと、歯を支える骨が溶けたり、歯が折れて歯根だけが残ったりすることがあります。このような状態は、見た目だけでは判断できません。当院では、通常のX線検査に加えて、歯科専用のデジタルX線装置を備えています。歯根の状態を確認することで、抜歯が必要かどうかを判断します。残った歯根は、取り除く必要があります。歯科用のX線が撮影できないと、歯根の確認や処理ができないことがあります。
歯が欠けた・折れた場合(破折治療)
硬いものを噛んで、歯の表面(歯冠部)が折れてしまうことを破折といいます。歯髄(歯の神経や血管)が露出したまま放置すると、細菌感染から歯髄炎に進み、歯を残すことが難しくなります。受傷後早期であれば、コンポジットレジンという特殊な樹脂で、元の歯に近い状態に修復できる場合があります。歯が欠けたときは、お早めにご相談ください。
ご自宅でできるケアと、病院でできるケア
歯石の予防には、毎日の歯みがきがもっとも基本です。研究でも、歯みがきによって口の中の細菌の増加を抑えられる可能性が示されています(参考:Journal of Veterinary Medical Science 2016)。ただし、歯みがきだけで、すでに付いた歯石を取ることはできません。
- ご自宅:歯みがき、歯みがきガムなど。無理をせず、ゆっくり慣らしていくことが大切です。
- 病院:付いてしまった歯石の除去、歯周病の確認、歯根のX線検査など。
当院では、歯みがきの仕方についてもご相談いただけます。また、併設のトリミングサロンでは、トリミングのオプションとして歯みがき(500円・税込)も承っています。
費用と動物保険について
歯科処置の費用は、お口の状態、体格、麻酔や術前検査の内容、抜歯の有無などによって大きく変わります。診察のうえで、おおよその費用をご説明します。当院では診療ごとに明細を発行しており、ご不明な点はスタッフにお尋ねください。動物保険(アニコム・アイペット)は窓口精算に対応しています。保険の適用範囲は契約内容によって異なるため、ご加入の保険会社へご確認ください。
よくある質問
歯石除去は、病院に行ったらすぐにしてもらえますか?
あらかじめお電話でご予約いただき、ご来院後に診察してから除去します。全身麻酔を安全に行うため、お口の状態や全身の状態を確認する時間が必要です。
麻酔をかけずに歯石を取ってもらうことはできますか?
当院では、歯の裏側や歯周ポケットの中まで十分に処置するため、全身麻酔下での処置を基本としています。ご不安な点は、診察時にご相談ください。
入院が必要ですか?
一般状態に問題のない子であれば、基本的に入院せず、日帰りでの処置です。
高齢の子でも受けられますか?
年齢だけで決まるものではなく、術前検査の結果や持病の有無を確認して判断します。まずは診察でご相談ください。
他の病院で勧められた歯の処置について、相談できますか?
当院では、歯に関するセカンドオピニオンのご相談も承っています。
柏市で愛犬の歯が気になったら
歯のトラブルは、気づかないうちに進んでいることがあります。口臭や歯石が気になりはじめたら、まずは診察でお口の状態をご確認ください。年中無休で診療しており、駐車場も18台ご用意しています。
監修:緑ヶ丘動物病院 院長 佐々木 一彦(麻布大学獣医学部獣医学科卒業)
公開日:2026年10月30日 / 最終更新日:2026年10月30日
緑ヶ丘動物病院
- 住所
- 〒277-0082 千葉県柏市緑ヶ丘19-1
- 電話
- 04-7166-7890(当日のご予約:080-8902-9735)
- 診療時間
- 9:00〜12:00(受付11:30まで)/ 16:00〜19:00(受付18:30まで)
木曜日は予約診療のみ - アクセス
- 柏駅東口より東武バス28(名戸ヶ谷記念病院前行)または東武バス34(新柏駅行)で「緑ヶ丘」下車、徒歩2分。駐車場18台完備。
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ご予約する場合には、事前に病院までお電話をお願いいたします。
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東武バス28「名戸ヶ谷記念病院前行」か、東武バス34「新柏駅行」に乗車、バス停「緑ヶ丘」で降車後、徒歩2分。 - 駐車場
- 病院前に5台、他に3箇所駐車場あり、合計18台用意あります。
詳細はこちら
BACK GROUNDこの柏という地域での開業について
千葉県柏市緑ヶ丘に「緑ヶ丘動物病院」を開院して以来、
私たちは地域社会の一員として、たくさんの動物たちとそのご家族の笑顔に出会ってまいりました。
緑豊かで温かいコミュニティが広がるこの柏の地で、私たちの使命は単に病気を治すことだけではありません。
大切な家族が一日でも長く健康で、笑顔で暮らせるように「街の身近な相談所」であり続けることです。
開院から22年、時代とともに医療技術や設備は進化してまいりましたが、
一人ひとりの飼い主様と動物に親身に寄り添う温かな姿勢は変わりません。
これからも柏の皆様に愛され、信頼していただけるホームドクターとして、地域の健康と絆を守り続けてまいります。
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